もし、後輩にパワハラしそうになったら
すいません。今日はちょい真面目な話し。
数年前、私はなんてちいさい人間なんだろうっと思った時がある。
それは寛大な上司や友人に出会った時ではなく、ましてや家族にやさしくしてもらった時ではなく。
なんと後輩が育児休暇から復帰した時のことである。
これはもう時効になってるので言っちゃうけど、まあ十年前、私が育児休暇から制作職の現場に復帰すんのは色々あってかなり大変だった。まあ昔のことなんで社内のシステムも意識もスタート期で。
で、なんとかやりぬいた五年後。会社のシステムも万全になり復帰当たり前ムードになり、後輩たちもぞくぞくとママになり復帰してきた。
よかった。よかった。頑張ってね。なんて思ってたのに。ここは悩みを優しく聞くパイセンママでおらなアカンのに。
なんと。
つまらん嫉妬の念がフツフツと心の奥から湧き上がってきたのである。なんだろう、後輩が手厚くされるたびに感じるこの虚しさ。
「まだちいさいから大変だね」とか言うてニコニコ笑いながら、私は心の中で「延長保育あるやろ。」と悪態をつくドス黒いおばさんになった。
自分が大変おかしいことになってるのでじっくり考えてその時やっとやっとわかった。
なんで自分のときはもっと大変やったとか後輩に言いたくなるのか。
それは。
努力の記憶ってその人の財産なんやな。と。
こんなに苦労したけど乗り越えた。それは、心の金字塔。それを他者がやすやすと手に入れると、まるで預金が減るような気分になる。
でも、時代も変わるし、そこ強調されても、まあ、相手にとってはそれこそ人の預金通帳見てる感じ。正直関係ない。
だから。
もし、後輩に昔の自分の苦労話をしたくなったら。
昔、その時強かったあなたは、今、そんな過去の財産を手放す強さをきっと持ってると思う。
私も、今、新しい強さを手に入れたいといつも思い、そうじゃない自分が情けなくて、いつもグダグダと酒を飲むのである。
なんでもないようなことが、パワハラだったとおもう〜♩本当に私は小さい人間なんで、こういうこと注意して、ひっそりと生きていきたいわー。ではでは、来週火曜日。またアホなことしてますねん。実は。ってことで、よろしくお願いいたします。