中学の洗礼を受けてしもうた日
うちの息子もやっと中一になりまして。入学式の前日にワタワタと用意をしていたら、息子が言うのだ。
「僕はたぶんひきこもりにはならないよ。」
なんでやと聞き返したところ
「だって、僕の部屋になる部屋、エアコンついてへんやん。暑かったり寒かったりしたら出てくるよ。」
そやそや。だだ、まだまだ君は世話が必要なんどす。まだ勉強机はリビングに置く。ひとりでやらせたらえらいことになる。
と、いうのはね。
あの、あの、中学ってこんなんやったっけ?こんな12歳で会社に入社するようなもんだったっけ?
まずまずまず。制服大変やん。うちはブレザーなんですけど、もうワイシャツ着なあかんの? そんなん20代前半からでええんとちゃうん?サラリーマンちゃうねんから。
「おかあさん、首がくるしいよー。ボタンがとまらないよー」
そうやねそうやね。。おっと、君なにクリエイティブな着方してんねん。えりは外側に出すもんなんです。えりを内側に入れて給食着みたいになってるやないかー。ごめんな。今までこんなちゃんとしたシャツ 法事でも着せてないしな。
という私もだいぶNGで。
「おかあさん、ズボンの丈長いけど、運動靴でごまかしていくわ。」
おっと、お母さん、丈あげできないね。で、いつもお母さんは自分のスカートもはガムテで貼っているぜ。それも、クリスマスパーティで残ったやつしかなくて赤いガムテで乗り切った冬もあった。
学校というものはこういうことを笑いで済まされない場所であることを、我々小6から骨身にしみて知っている。違うということだけで、仲間からからかわれたりして、最初が軽いイジリであっても、それがどんどんエスカレートして、とんでもない事態へつながるのだ。
で。
入学式もブルーな気持ちで出かけたところ、野球チームでいっしょだったお母さんたちが手を振って迎えてくれた。うれしい。息子に感謝や。
で、驚愕の事実を知る。となりに座ったお母さんが言うのだ。
「あのさ、中学は忘れ物をしたら減点されるよ。」
なんですと!!!!!!ここは我々親子にとって鬼門ではないか。そやで、不注意という直しようのないことを、「なんでちゃんとできないんや。」と言われ続けて減点されるなんてもうこれは会社。私なんか実際心象評価を引かれ放題である。書類は出せない。研修はすっとばす。会社携帯は落とす。はい、昨日もうっかりICOCAで会社に入ろうとしました。
しかしながら、私も社会人なんで、給料の3割は決められたことをきちんとやることやと思っておる。わかってますって。
しかーし。
それが、成績とかいう将来に影響してしまうこととは話しがまったく別。
わお。わおわお。中学ってこんなんやったっけ?
これはえらいことになったと、入学式の翌朝、私と息子はがんばって朝6時半に起きた。で20分ほどかかりカッターシャツとブレザーとネクタイの着脱を練習したのである。