第48話アイムロッケンロール。
たしか私が高校一年生のとき、ブリティッシュロックにはまっていてロッキングオンとかをよく読んでいた。いまでもあるのかな。
で、シーナ&ロケッツの鮎川誠のインタビュー記事がインパクト強くて未だに覚えている。
なんでも、メンフィス(多分そうだったと思う)の有名なビンテージの楽器屋に行ったときに、ある意味閉鎖的なエリアではあるので、鮎川誠が店に入った瞬間、店員たちはなんだこいつっていう感じだったらしい。でも、鮎川誠が
「アイムロッケンロールフロムトーキョー。」と言葉のギグをかましたら
一気にうちとけたらしい。
すげえな、ロッケンローラー。で、ロックスピリッツはわかるやつにはわかる。国籍も身分も関係ねえ。オレら一発で通じあう。みたいな締めだったような気がする。
いまから思うと、そこのエリア、ロックじゃなくてバリバリカントリーエリアなんちゃうの。って感じですが。
で、これを読んで「アイム思春期フロムコーベ」とか言うてふざけていた私は、当時からこういう感性は全くない。案外、ひとつのことに夢中になることがないんだな。これが。
でも、憧れる。で、こういう「感性は平等的世界」は2016年の日本にもあるのだろうか。たとえば、釣りバカ日誌みたいに、釣りスピリッツで社長とヒラ社員が友達みたいになるとかさ。
…で、思い出しました。
ロッケンロールフロムトーキョーを笑った高1から20年後の35歳の頃。
私はスキースピリッツで前の前の社長と、とても親しくなり(会社のスキー旅行に参加)、当時とても安定したサラリーマン生活を送ったことを。
ここで随分擦れた大人になってしまったことを「アイム思春期フロムコーベ」に伝えておく。まあ、今の自分とさほど変わらないため彼女は驚かないと思うけど。
何がきみのしあわせ〜
何をみてよーろこぶ〜
わからないままおわる〜
そ〜んなのはいーやだ。
そのとおり。アンパンマンの歌詞は深い。じぶんにとって何がしあわせなのか。わかっている人はもうそれだけで勝ち組。知らなければずっと青い鳥を探すはめになる。
わたしは何かな?いまは変な人を見つけるのが好きです。一目ぼれした相手にはいつも写真を撮らせてもらう。わたしに写真を撮られたら、ちょっと待てば漫画になるのであきらめて待っていただければと思います。
家に帰って、あーあの人の写真を撮っておけばよかったなー。なんて思うことも。
では。
好きなことをわたしみたいに47歳にもなってはじめて見つけることもある。人生なかなか面白いもんです。誰でも4コマになるくらいの日はあるもの。
じゃあ、今度会ったときに写真撮らせてねってことで来週16日火曜日よろしくお願いいたします。