第63話 サラリーマンに先輩後輩は必要か?
春なんで、うちの会社にもたくさんの人たちが入社してきた。
ちょっと後輩ができたときって、ちょっと態度が変わったりして。サラリーマンってだいぶ大人なのに、なんだか部活やってるみたいやなと思う。
新参者って感じでね。
本当は、職能に応じて働いてるわけだから、先輩も後輩もあんまりないと思うんだけどね。上司と部下でいいんじゃないかな。でもなんだか、こっちもちょっと偉そうにしてしまったりして。
で、ちょっと偉そうにしてしまう自分が恥ずかしくて、奇妙に敬語を使ってみたりして。
でも、彼(もしくは彼女)の上司にあたる人と親しげに話してみたりして、こっちが上やで感を演出したりして。私もいやらしいパイセンなんやでしかし。
時々知らない人が私に油断してくるのが一番面倒。
私は会社のことがそんなに好きってわけではないけど、長年いる会社のことを、初対面の相手に、油断してディスられるのは気持ちいいもんじゃない。
で、注意したりしてね。
っと、サラリーマンの先輩後輩って、見えない有刺鉄線のようにプライドが張り巡らされてる難儀な世界であり、未熟な私はなかなかそこから解脱できないんである。
で、この会議のあとでちょっと焦ることがありました。
おいおい先輩にうつすな!大丈夫でしたけど。
ところで。。
さっき小三息子が高らかに私に言ってきました。僕は誕生日にゲームが欲しいと。
私はもうあんまりゲームしてほしくないんで、渋い顔をしたところ、
「僕の誕生日は、昭和天皇と一緒の日だよ。そんな日なんだからゲームくらい買ってくれてもいいと思う。」
ちょっとちょっと恐れ多いことを言うな。で、そんなん言うたら毎年いいものを買わなきゃあかんやないか。
まあ、君にも後輩がたくさんいることだし、まあ、ゲームばかりやらずに勉強がんばれよーってことで、次回は4月8日、先輩(お母さん)も頑張ります。